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曹洞宗とは

知識

2023.11.17

曹洞宗とは

曹洞宗は、鎌倉時代に道元禅師(どうげんぜんじ)によって、中国から伝えられた禅宗の一派。禅宗とは、坐禅を修行の中心として、日々の生活の中で「さとりの実践」を目指す仏教の一派です。

道元禅師は比叡山で出家の後、当時日本に伝わっていた仏教の教えに満足できず、中国に渡り天童寺の如浄禅師について修行。帰国後当初は、京都の宇治に草庵を建て教えを広められましたが、後に越前(現在の福井県)の志比の庄に永平寺を建立しました。そこでは、『正法眼蔵』『学道用心集』『永平大清規』といった多くの書物を著述し、門弟の育成に努めたとされています。

道元禅師の4代後の瑩山禅師(けいざんぜんじ)は能登(現在の石川県)に總持寺を建立(明治時代に神奈川県横浜市鶴見に移転)し、曹洞宗が全国に広がる基礎を築きました。現在は福井県の永平寺と神奈川県の總持寺の二ヶ寺が大本山となっており、全国に約1万4千の寺院があります。

ご本尊はお釈迦様。前述の道元禅師と瑩山禅師を両祖様として併せてお祀りします。

本尊唱名:『南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)』
主な経典:『修証儀』、『般若心経』、『大悲心陀羅尼』、『観音経』、『寿量品』など

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